2007-01-01から1年間の記事一覧

山下泰裕氏紫綬褒章

目標とする人、モデルになる人というのは同じ職業よりも違った職業のほうがいいかもしれない。僕の目標というよりヒーローといえば江夏豊もそうだが、なんと言っても山下泰裕だ。ロサンジェルスオリンピックでの決勝戦で、肉離れを起こした山下の足を狙わな…

Exhaled Breath Condensate(呼気凝縮液)

1980年ごろ旧ソビエトで開発された生体試料採取方法で呼気を冷却して蒸気化した成分を液体化して採取する方法。当時は全く西側から無視されていたが、侵襲がないことから近年さまざまな研究に用いられるようになってきている。 Conparison of Biomarkers in …

胃腸炎

年に一度ぐらい熱を出して寝込むのだが、この週末がそうだった。日曜は医師会の産業医講習会もあったので、ご参加のかたにはご迷惑をおかけしました。調子悪くても、話がスムーズに行くようにいろんな引き出しを整理しておかないといけない。 実際、引き出し…

お気に入りのひと時

Purgatory Ridge (Cork O'Connor Mystery Series)作者: William Kent Krueger出版社/メーカー: Pocket Star発売日: 2002/04/02メディア: マスマーケットこの商品を含むブログ (1件) を見るWilliam Kruegerを読み始めたところ。物音で目覚めた子供に朝早く起…

臨床研修制度

今でこそ臨床研修ではスーパーローテイトで研修することになっているが、私が研修医になったころはストレート研修が殆どで、衛生学や公衆衛生の講義でプライマリケアの話を聞いて、「それやってみたい」と言う人は、医局に属さないで研修を開始するか、衛生…

幸せのチカラ

昨日、ウィル・スミス主演の映画「幸せのチカラ」を子供をつれて見に行った。今日までだという話だったので、あわてて連れて行ったが、字幕だったのであまり分からないようだった。それでも、滑稽な演出で笑いを誘う場面がいくつもあり、それなりに愉しんで…

地域保健・地域医療研修

臨床研修制度が変わり、3年が過ぎようとしているが、わが福井大学付属病院は研修医の数が上昇に転じている。今までの研修医が市中病院の研修に抱いていた期待と大学医局に対しての先入観が平衡状態に達して、現実を見つめる冷静な目を持って研修先を選び出し…

たばこ対策

県のたばこ対策会議に出席。いくつかの健康増進計画が中々進捗していない状況と比べると、この会議は曲がりなりにも、成果が出ていると思う。というのは、県が計画や目標を掲げるだけではなく、参加団体の方に長中期的目標を掲げていただいて、進捗状況を報…

知人、友人、信者?

船井幸雄さんによると自分との人間関係ですべてのひとは五種類に分けられるのだそうだ。まず、一番遠い関係がその他大勢、次に近いのがファン、そして、知人、友人、信者と続くのだそうだ。知人と友人の差を正しく認識していないと、退職した後、極端に孤独…

近代衛生学の父ペッテンコーフェル

植木絢子先生の翻訳によるペッテンコーフェルの伝記が「知られざる科学者ペッテンコーフェル環境医学の創始者」として上梓された。[rakuten:book:12007486:detail]本国ドイツではかなり注目された本だったようだ。 コッホとのコレラ菌対決で有名な人物だが、…

予防医学はの間口の広さは特殊か?

今日は教室研究会で研究生の発表。運動関係の人が何人かいるので、運動生理に関する発表が時々あるが、この分野での常識を私たちがどれだけ知っているのかと疑問に思うこともある。幸い、運動生理関係の助手の先生がいるので、まだマシかもしれない。予防医…

教え子と恩師に再会!

CT検診学会で教え子に声を掛けられてびっくり。講義の後に時々質問にくる笑顔のいい子だったが、立派な呼吸器内科医になったとのこと。開口一番、「座長をやってるときの話し方が講義のときと一緒ですね。」と言われ、「えっ?」と思った。ほめられたのか…

日本CT検診学会

今日は日本CT検診学会に参加。胸部CT研究会から昨年学会に格上げになった。らせんCT肺癌検診に取り組んでいるメンバーがメインだ。肺癌は男性の年齢調整罹患率が10万人あたり40名程度で毎年3万人以上が肺癌で亡くなる。私たちは、アスベストなどの粉じ…

Nepal: Hepatitis E outbreak interrupts peace talks

ProMedという感染症のmailing listに登録しているとこういう情報も飛び込んでくる。以下、抜粋。 - Source: International Herald Tribune, Associated Press report [edited] Nepal's 84-year-old prime minister, 6 members of his Cabinet and 25 staff a…

メンタルヘルスは弱い人の問題か?

企業にとってメンタルヘルスの問題は、関心の度合いに差はあっても、心配事には変わりない。経営者の方と話をすると、決まってギリギリの生活の中で何度も倒れそうになったり、もうだめだと思ったりと壮絶な経験を聞かされる。そんな体験がトラウマになって…

感染症

II.感染症疫学 感染症は疾病の成立を考える上で、最も単純なモデルといえる。病原微生物と感染経路、宿主の3要素で大体の説明がなされる。 感染症の公衆衛生的管理:微生物学、寄生虫病学などでの興味の中心は、ある病原微生物が、どのような性状を持ち、…

国際保健

I.国際保健とは何か?: 主に、大英帝国の植民地政策や米国の軍事政策の一環として発達してきた熱帯医学・国際保健であるが、国際化時代にあって国境を越えた公衆衛生として捉えなおすことができる。公衆衛生は医療をも含む概念であるが、その原則は人間集…

じん肺の胸部エックス線読影

じん肺の写真は、普通の医師ならば気付いてはいる細かい陰影を一定のルールに従って点数付けをする。そのルールを理解し、ルールに基づいたスケールである標準写真を引っ張り出して、一つ一つの写真に点数付けをするのが面倒なのである。これは慣れてしまえ…

成功とは?

ハッピーリタイアの話が、金持ち父さんがはやり始めたころから話題に上るようになり、類書も多く出た。楽をして若くしてお金持ちになることが成功だという考えが広まりつつある。アメリカンドリームのような話だが、これも価値観の多様化のせいか。とはいえ…

温熱環境

産業医先で冬は寒く、夏は暑すぎる建屋で作業している従業員の環境をどうにか改善したいと思っているのだが、うまい改善策が思いつかず(大々的に建屋をいじればどうにかなるのだろうが)何年も過ぎている。そこへ、今日は教授が主導している環境ISOの絡…

自己ブランド

記号性とかブランドというのは、起業家にとっては重要なキーワードらしい。できる人は「自己ブランド」を持っている! (楽書ブックス)作者: 遠山善英出版社/メーカー: 中経出版発売日: 2006/12/19メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含…

ようやく雪が降った

朝から雪が降ったり止んだりしていたが、この冬初めて積もったようだ。

おはよう生活(?)モーニング

今日の朝の8時半から上記で医療事故の対応に医療者と患者の間のコミュニケーションを取り持つ新葛飾病院の安全対策室の取り組みが放映されていた。最前線のお医者さんたちはまず見ることのできない時間帯だが、なかなかいい番組だった。子供を幼保園に送りな…

臨床研修指導医セミナー

先週末は福井市のユアーズホテルで臨床研修指導医セミナーを行った。一昨年から三度タスクフォースを引き受けているが、実際に研修医を指導していないので地域保健の立場や公衆衛生分野から厚生労働省の意見を代弁するような立場に立たされる。昨年から研修…

国家の品格

今日は日当直。昨日はセンター試験の監督だった。午後の部のため英語のリスニングで神経を使った。幸いトラブル無く終了。自分がTOEFLEを受けた時は旧式のテープレコーダを教官が流すというやり方で、大音量のため音が割れて聞き取りにくく3度文句を言った…

いじめ問題

専門外の話題だが、教育関連の講演会の打ち合わせから帰ってみるとSMAP X SMAPでヤンキー先生がでていじめ問題の特集をやっていた。相談者からの話はとんでもないような話ばかりだが、当事者の親の苦労も大変なものだ。賛否両論あるかもしれないが、ヤンキー…