たばこ対策

県のたばこ対策会議に出席。いくつかの健康増進計画が中々進捗していない状況と比べると、この会議は曲がりなりにも、成果が出ていると思う。というのは、県が計画や目標を掲げるだけではなく、参加団体の方に長中期的目標を掲げていただいて、進捗状況を報告してもらっているからだ。参加している担当の方は、への字口をしていたりするが、その割りに、結構積極的な目標を掲げ、喫煙所を作って完全分煙にしたりして頑張っている。しかし、大物のお客さんが来て、「「灰皿は?」と聞かれると出さざるを得ないのがわたしたちの商売です。」といった本音も聞かれ、実にまともだ。
 空間分煙産業医大の大和浩教授がさまざまな形で紹介されていて、結構安価な対策方法もあるのだが、ホテル並みの施設では、その格に見合った対策をしなければならないらしく、費用が馬鹿にならないらしい。そういうところが、見本になれば宣伝効果もあってよいと思うが、お客商売のつらさもわからないではない。
 敦賀市のあるタクシー会社は社長の英断で、タクシーを禁煙にしているらしい。最初はお客が減ると思ったらしいが、お年寄りや若い女性から喜ばれリピーターが多いとの報告を一年以上前に聞いた。その後もうまくいっているだろうか。
 今までと異なることをはじめるのには勇気がいる。しかし、「断じて行えば、鬼神もこれを避く」とも言う。断じて行うだけの有力者を提唱者に据えるというのが、この手の対策の鍵のようでもある。