幸せのチカラ

昨日、ウィル・スミス主演の映画「幸せのチカラ」を子供をつれて見に行った。今日までだという話だったので、あわてて連れて行ったが、字幕だったのであまり分からないようだった。それでも、滑稽な演出で笑いを誘う場面がいくつもあり、それなりに愉しんでいたようだ。ウィル・スミスの実子との共演ということで注目された映画だが、父親を知らずに育った自分の二の舞にさせたくないとどん底でも息子を手放さず必死に働く姿は教えられるものがあった。株のブローカーの研修期間に、大会社の会長に声をかけたところから輪が広がり大会社の社員の契約を数十人とったということで20人に一人の枠に入りどん底から抜け出すという実話に基づく話らしい。アメリカンドリームは昭和枯れススキとは違う明るさがある。勿論、苦しんだのはまちがいないだろうが…
 帰りの車の中で、NHKのプロフェッショナルのインタビューでベンチャーの女性社長がでていたが、「どうしたらそんなに人材が育つのか」という問いに、「私は育てていると言う感覚は無い。いい仕事ができる舞台を整えるのが自分の役割。自分のできることよりも、少しリスクのあることをしなければ成長しない。」という話が頭に残った。とんでもないリスクを犯して乗り越えた人の話を聞いた後だからかもしれない。
 大学も人を育てることを期待されるし、教授、助教授などというといかにも教えを授ける人のようだが、「いい仕事ができる舞台を準備するのが私の役割…」などと言ってみたい気がする。