教え子と恩師に再会!

CT検診学会で教え子に声を掛けられてびっくり。講義の後に時々質問にくる笑顔のいい子だったが、立派な呼吸器内科医になったとのこと。開口一番、「座長をやってるときの話し方が講義のときと一緒ですね。」と言われ、「えっ?」と思った。ほめられたのかどうなのか複雑な気持ちだが、懐かしい話に花を咲かせた。話の内容が高度化していて、成長を感じることができた。こういう瞬間が大学の教員が悦に入れるときなのだろう。
 それから、なんと岡大第二外科の前教授にバッタリ。勿論、覚えてはおられないだろうけれど、「ポリクリの時に先生の手術に入らせていただきました。」とお話しし、声をおかけしたことに喜ばれたようだった。実はここのそのまた先代の教授にも退官後に、道でバッタリお会いして、お話したことがあり、ちょっと縁を感じた。福井に赴任前に働いていた病院の院長も、大学院時代アルバイトしていた個人病院の院長も第二外科だった。岡大も第二外科の肺移植のおかげで、有名になった。勿論、古い大学なので知る人ぞ知るだが、東京で研修していた頃、「岡山大卒」ですと言っても、「わかやまですか?」といわれてショックを受けたことがあり、ちょっと愛校心が傷ついた。わが福井医大、福井大医学部の卒業生からも、自慢してもらえるような人材を輩出したいと思う。
 そして、究極的には人間はやはり、人の間と書くように、人と人との間でいろいろな出会いがあり、別れがあり、また出会いが会ったりして、喜怒哀楽を愉しむようにできているのかなと思った。