震災から1週間

震災直後から阪神のことを思い出したのもあるけれど、圧倒的な悲惨な映像の連続で、思い気持が漂っている。私たちの医師仲間も東北に被災しつつも限られた中で医療活動を行っているとのこと。高知大の学生・教員も少し手伝って、岡山の開業医の先生の発案でUptodateの被ばく医療部分を翻訳した。ご参考になればと思う。
昨年後半から、Facebookを使っているのだが、世界中から日本を心配するメッセージとともに、日本人は特異なメンタリティーを持っていて、この状況で整然としているのは素晴らしい、という称賛の声も高い。畏怖されても尊敬されない日本人などという人もいたけれど、日本人は尊敬されている。国連が「今まで援助大国だった日本を、国連が全面的に支援する」とメッセージを発したとのこと、実に感慨深い。国としてもそうだけれど、いろいろなレベルで国際貢献をしている。その精誠がしっかりと伝わっている。
私の大学の部屋やうちでも、暖房を切って、被災者の状況を少しでも、本当に少しだが、感じようとしている。着るものが一枚増えた。
急に極寒となり、現地の被災者にはつらい状況だろうけれど、原子力発電所の冷却という点では、神風のような気がする。被災者が堪え切れる期間程度だけ冷やして、また暖かい春の風を送ってくれることと信じる。なお、登山医学会から、被災地での低体温対策がブログで紹介されている。http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/