メンタルヘルスは弱い人の問題か？

企業にとってメンタルヘルスの問題は、関心の度合いに差はあっても、心配事には変わりない。経営者の方と話をすると、決まってギリギリの生活の中で何度も倒れそうになったり、もうだめだと思ったりと壮絶な経験を聞かされる。そんな体験がトラウマになっている人もいれば、あの時いろいろな人に助けてもらったと感謝している人もいる。成功している人には後者が多いと思うのは、私の思い込みか。
　うつ病などのメンタルヘルスの決して起業家のように強い人には無関係の話ではないと思う。いろいろな安全ネットがあって始めてその人は苦難を乗り越えて来れたのではないか。人によって耐えられるストレスには違いがあるが、その乗り越え方は結構似ているのではないか。学者が考えるストレスコーピングと強い人弱い人の実際の乗り越え方をつき合わせてみたい気持ちになった。