温熱環境

産業医先で冬は寒く、夏は暑すぎる建屋で作業している従業員の環境をどうにか改善したいと思っているのだが、うまい改善策が思いつかず(大々的に建屋をいじればどうにかなるのだろうが)何年も過ぎている。そこへ、今日は教授が主導している環境ISOの絡みで工学部の先生が院生の研究題材として、環境と温熱との関係のテーマを教室の研究会で発表してくれたのを聞いて、世の中には実に洗練された分野があるものだと感心した。大学が合併して、一応の総合大学になったのだが、いまひとつメリットを感じていなかったが、大学の他学部にもいろいろな専門分野があって、自分が直面する問題を解決できる技術が見つけられるかもしれないという期待が湧いてきた。
 丁度、以前わが教室の助教授だった瀬尾明彦先生のテーマが人間工学で工学系の研究のノリだったが、久しぶりにそういう発表を聞いた。詳細は、修士論文が発表されるまで黙っておいたほうがよいだろう。自分に関係がなさそうなテーマは、話も聞きに行かないのだが、そういう向上心のないことではいけないなと思った。社交的な会話では到底どういう研究かを理解できなかっただろう。異業種交流会ならぬ異分野交流会を多分大学が行っていたと思うが、時間を見つけて話を聞きに行こうと思った。