セミナー&アフリカ

大学院生Ngatuさんの塵肺エックス線読影講習の前後での医師の読影結果の変化についての検討。かなりStataの扱いに慣れてきたようで、結果をちゃんとLogファイルに残せるようになっている。感度特異度の計算もお手のもので一年間の修練の賜物だ。どうにか形としてレポートを出せればいいですね。

菅沼が明日の厚生労働科研の班会議での発表の予演。塵肺へのDR応用に関連して高精細モニターを用いた読影実験結果。本学では放射線科の濱田典彦講師と血液・呼吸器内科の窪田哲也講師にご協力をいただいて読影実験を行った。高知独自の症例蓄積を勤労クリニック近藤真一院長、近森病院森田賢部長のご協力で行なっている。結果はそのうち報告書で報告されるでしょう。

また、昨年から下準備をしているコンゴ民主共和国での平和村プロジェクト、医療従事者の針刺し防止プログラム、コンゴでの塵肺対策を前に進めるチャンスが訪れている。まず、しっかりとした基盤を作って着実に実現したい。

来月末には南アフリカケープタウンでの国際労働衛生学会ICOHにも参加予定である。今年は環境医学教室のアフリカ元年となりそうだ。いや、昨年からNgatuさんやAndersonさんとの交流が始まり、NgatuさんのNGOを通してプロジェクトを地道に進めているから、アフリカ2年か?「ランバレネの聖者」を読んであこがれたSchweizerもアフリカ、野口英世もアフリカ、子供の頃に衝撃を受けたソマリアの飢饉もアフリカ。そういう気持ちだけではどうにもならない部分もあるが、アフリカからの大学院生の知己を得たのは実質的なお手伝いが出来るきっかけのように思う。