新大学院生など

12日は新規採用予定の助教の先生の面接や大学院生として4月から来日予定のタイ王国マヒドン大学附属シリラジ病院のNarongpon先生が大学院入学試験を受けるために当教室を訪問するなど人の交流の多い日だった。この日の教室セミナーでは今年は博士課程の1年目が過ぎようとしているNgatuさんが現在計画中のNeedle Stick Injuryについての研究計画について話をした。また、労働科学研究所で受講してきた参加型介入の研修会の様子を報告した。これについてはNgatuさんのブログページに詳しく報告されている。
前半のNSIの研究計画については、時々参加するコロンビア大学で教育経済学で博士を取得しようと奮闘中のエリさんが議論の口火を切り、研究デザインにおけるサンプルの取り方でのバイアスについて突っ込んで議論した。アフリカ大陸でのこの手の研究は現在、ナイジェリアで行なわれたものぐらいしか見出せないとの事だし、現地のチームがどのくらい実務をこなせるかにもよるが、研究開始前になにを目的として行う研究で、この計画だと何処まで言えるのかということを十分に議論して進めるのは非常に重要なことだ。
議論にはNarongpon先生も参加し、このセミナーの大半は英語でやり取りが進められたが、"Designing Clinical Research"の輪読が少しずつ良い影響を与えているようで、リサーチコースの医学部生もどうにかついてきているようだった。
このあと、Narongpon先生一行がタイから持ってきてくれたタイカレーを食べる会が菅沼の自宅で行われた。ココナッツ入りの初心者向けのダック入りタイカレーであったため、日本人諸君は大丈夫であったが、一人Ngatuさんだけが、辛さに耐え切れず、菅沼家の子供用甘口カレーを混ぜて食していた。この甘口カレーはタイからのお二人にも好評だった。いつも私がタイに出張した際は、スーパーでカレーペーストを幾つか持って帰るのだが、前回はその時間が無かったため、Narongpon氏らにお願いしたところ、氏のフィアンセの母君が"She wanted to show you her skill to cook thai curry"ということで、氷詰めにしたカレーを持ってきてくれた。どうやって入国できたのかは分からない。