ICOH二日目

本日はポスター発表だったが、隣のアメリカから来たお嬢さんのところにはたくさん人が集まっていたのだけれど、CT分類などというマニアックなことをやっているからか、殆どお客が来なかった。もう少しアトラクティブなポスターを作って、専門外の人が見ても意義が分かるようにしないといけないのだろう。
アフリカでの初の開催だけあって、アフリカ諸国からの発表もかなりある。口演発表で見かけたのはモザンビークからの2題。先進諸国からの援助額が出ていたが、やはりアフリカでは植民地時代の影響があって、ヨーロッパ諸国からの援助が多い。先日訪れたコンゴ民主共和国ではレバノン、中国などが投資をしているらしい。わが国のアフリカへの影響力は大きくない。日本の戦後からの奇跡的な経済成長は多くの国が関心を持っているが、アフリカの人たちの日本への関心は相当高い。お金がありそうだから援助が欲しいという本音もあるのだろうけれど、西洋諸国とは考え方の異なる、つまり植民地的な発想をアフリカに対して持っていない国として日本からの様々な面でのサポートが欲しいという気持ちが伝わってくる。日本人が教養の水準が高く、科学技術が進んでいて、日本の生活は「未来の生活」のようだと昨日訪ねたDRコンゴの外交官の息子は憧れを持って話をしていた。
午後からは、職業性呼吸器疾患の科学評議会の集まりがあり、アスベスト関連疾患に対する声明をまとめた。福井大の日下教授が議長に選ばれた。