Designing Clinical Research

教室の活動報告が滞っているが、何もしていないのではなくて忙しすぎ。昨日は、予定通り教室セミナーが開催され、CummingsのDesinging Clinical Researchの本読み会を開始した。この本は、私が岡山大学公衆衛生の大学院生だった頃、Harvard School of Public HealthでMPHを取得して帰国されたばかりの山本秀樹先生(一昨日の特別講義でチラッとお目にかかりましたが)から紹介された本で、結構気に入っているのでいろいろなところで紹介している。福井大学でも環境保健学の教室セミナーの際に、私が10−15分貰って、一生ずつ説明するということを助手の時代にやっていた。原文を配っておいて次回までに読んできてくださいとやるのだが、皆さん忙しいのか中々読んでこない。それでも、疫学研究の組み立てについては学位を取ろうと学びに来ているだけあって、非常な感心で話を聞いていた。
今回は、共同研究をやっている農学部の康先生から、京都大学の大学院生時代に教授が朝1時間本読み会というのがあって、大学院生たちに英語本を声をだして読ませ、それを解説するというのをやってくれていたと聞き、それいいなあと思ってやってみた。昨日の反応を見る限り狙いは的中している。参加人数が少なかったのが残念だが。現在は、大学院生が少ないので彼らの発表でセミナーが埋まらないこともあり、教官がいろいろ提供するのが続いているが、こういう勉強は実地体験があってこそ生きるもので、疫学理論の勉強だけでは運転講習だけして運転しないようなものだ。来年4月には大学院生も2名(うまくいけば3名)増える予定なので、さらなる充実を期待したい。