手根管症候群

「のだめ」の作者の二ノ宮知子さんが手根管症候群になったそうだ。Carpal Tunnel Syndromと英語ではいうが、作業関連疾患として重要なものの一つだ。作業関連疾患というのは仕事に関連しているということで、いわゆる職業病といわれている仕事に固有の病気ではなく、日常生活でも起こりうるが、仕事でおこなう反復動作や頻度などの要因で起こる病気をいう。
 この手根管症候群、carpal bones (手根骨)とtransverse carpal ligament(横手根靱帯)の間を通るmedial nerve (正中神経)が圧迫されたり刺激されたりすることによって起こる。一次予防は、人間工学的なストレッサーからの回避が最も重要だけれど、漫画家でこの刺激から逃れるということはかなり難しそう。作業の際のペンの持ち方などをチェックする必要があるのではないだろうか。ストレッサーからの負担を回避できない場合は、手術は一次的な効果しか期待できない。