USMLE step 1 合格への道

リサーチコース6年生の吉年君が最近step 1に合格。その合格体験記を話してくれました。彼はBLSやACLSの研修なども熱心に行っていて学生でACLSの修了証も持っているとのこと。私も福井にいたときに北米型のERを熱心にされている先生たちがおられたので、勉強のためにPTLSとACLSのコースに参加しました。さて、彼の講演の要旨はというと、高知大学には学生の頃からハワイ大学などへの留学のチャンスがあり恵まれた環境にあること、大学の教官と学生との関係が近いので何でも相談できること、USMLEに挑戦して合格したことが非常な自信になり、次の目標に向かって前進していく力となっていることなどを強調していました。また、わたしのところでやっているUSMLEの勉強会では主に英語で書かれたサブノートを使って、問題演習を行っているのですが、彼は国家試験への問題集をやることが知識の整理にいいし、同じことを勉強するのに日本語で勉強しても役に立つと体験を語ってくれました。また、2ヶ月ほどは一日12時間ほど英語の問題集をやって医学英語に浸っていたようです。そういう体験も必要だろうと思います。

抄読会は近畿中央病院の審良先生の論文が最近のBlue Journalに出ていたので、これを読んでみました。
IPFの急性増悪に関する画像診断の特徴と予後との関係で、parenchymal lesion をreticulationとalveolar opacitiesに分けるとalveolar opacity がperipheral pattern, multifocal pattern, diffuse patternに分けられdiffuse patternが最も予後が悪いということでした。diffuse patternの殆どが100日以内に亡くなっているのに対して、peripheral patternは600日程度の観察期間殆どが生存していました。diffuse patternのalveolar opacities はdiffuse alveolar damageに対応しているのに対して、peripheral, multifocalは線維化の密集、器質化肺炎などで組織像が異なるようです。