アジアじん肺読影医養成コース(AIR Pneumo)

福井大学の日下教授を中心とするアジアじん肺読影医養成コースの準備をタイで行っている。この関係でタイに来ることが多くなって、今回で7回目(だと思う)。初めて来たときは、じん肺のHRCT分類の話を是非して欲しいということで、タイの厚生省の次官から、感謝状を貰ったけれど、そういうことは初めてだったので、緊張したことだけを覚えている。その時に、講習に来ていた放射線科医の先生ポングラーダさんという女医さんがこのAIR Pneumoの中心的な存在となっている。タイというと途上国と思われているが、途上国の中ではいろいろな面で優等生的であり、じん肺対策でもILOが認める優等生である。
AIR Pneumoがいままでのいろいろなじん肺対策と異なるのは、タイなどアジア諸国のメンバーと共に症例収集や資格試験の採点基準などを討論して決めていっていることであり、決して先進国から垂れるような形の援助ではない。これには日本産業衛生学会の職業性呼吸器病研究会と労働衛生国際協力研究会がサポートしており、今年からようやくILOも関心を示してサポートすることになった。
これからまだ、4,5日会議が続くが、どうにかうまくまとまるようにと願っている。