じん肺のデジタルエックス線応用

長年取り組んでいるテーマだが、厚生労働省の研究班で滋賀医科大学村田喜代史教授を班長に典型画像の収集やデジタルエックス線の様々な問題の整理を行ってきている。今日はその班会議が東京であり、参加。今年3月にNIOSH(米国厚生省国立労働安全衛生研究所)に招かれ、日本のじん肺DR研究の現況報告をしてきた様子やそこで米国が進めようとしているじん肺へのDR導入、また、ILOじん肺分類改訂専門家会議での動きなどを報告。わが国の先達たちはこのILO分類に早くから参加し、よい影響をいろいろと与えてきているが、このDRについての動きでもわが国の研究は世界を刺激している。
しかし、こうした症例収集は多くの人たちの協力が無くてはできない。いくつかの研究グループが協力し合って、同じプロトコルで集めないとあとで利用価値が少なくなる。こうした貴重な症例集が世界のじん肺対策のために大いに活用されることを願う。