環境曝露による悪性中皮腫の集積

奈良県立医大の車谷先生の調査によって収集された胸部画像を胸部放射線科医3名に読影依頼し、検討した結果について報告しました。詳細は6月に北海道で行われる日本産業衛生学会で報告予定。トルコやイタリア、米国モンタナ州リビィなど各地で報告されている環境曝露による中皮腫の集積についても言及しました。

また、今春から大学院生や新しいリサーチコース学生も増えたことから、医学統計学入門コースも開催しました。今日は初回なので、データハンドリングの基礎として、連続変数のまとめ方(平均値と標準偏差)、カテゴリー変数のまとめ方(割合)について、リサーチコース学生による統計パッケージの実演も交えて説明しました。特に、SPSSなどの利用時にGUIのみを使うと大変手間が多いため、シンタックス機能を利用して、記録の残る分析手順を使うことを学習しました。私のところには学外からも統計分析の相談がありますが、統計がある程度できる先生にはお勧めしている方法です。こうすることで、データとシンタックスがあればやった分析をいつでも再現できます。また、どういう分析をしているのかも、シンタックスを見れば理解できます。

今回は常連の4名に加えて、今年からの3名のリサーチコース学生が参加し、2名の僻地医療を支援する会のメンバー(お一人は国際地域連携センターのエバ先生です)が見学されました。どんどん参加メンバーが増えていて嬉しい悲鳴ですが、「来週は、何名くるの?」との秋丸先生の問いには、学生さんたちが、「来週は学生は休暇です!」と答えちょっとがっくりしました。といってもゴールデンウィークに仕事に来ているほうがおかしいのかもしれませんが...