発表終了

口演発表は昨日終了。ジェットラグはこっちに向いて飛ぶ場合には、あまり強くないが、面白いことに場所が変わると大体5時ごろ目が覚める。これをあまり信じすぎても、爆睡して飛行機に乗り遅れそうになることになるのだが、昨日の朝も5時ごろ目が覚めた。今日も5時起き。昨夜は発表終了を祝って、Miller's Pubという店でSir Loin Steakを食った。アメリカで今まで食べたステーキの中で一番うまかった。堅くなっていなかったのがよい。いつもmediumというとwell doneのようなのが出てくるので、rareというと焼けていないし、難しいのだがこの店と相性が良かったのか。8 ozぐらいがちょうどいいらしい。学会上から戻り、発表した抄録を論文にまとめる作業をした後、夕方7時ごろからシカゴの町をぶらぶらした。Michigan Ave.をずっと歩いて行くと、一昨年オーケストラを聴いたシンフォニーホールがあった。しばらく行くとMacy's を発見。アメリカの百貨店の中では一番安い。今ちょうどクリスマスセールらしく、さらに安くなっている。隣の億万長者を書いたStanleyによると、本当の金持ちはMacy'sで買い物をし、金持ちに見える羽振りのよさそうな人がNordstromやNieman Marcusで買い物するのだそうだ。私は残念ながらどちらにも当てはまらない。
さて、口演発表7分というので、多少気合いを入れて練習してきたのだが、いざセッションが始まってみると、先頭バッターからほとんど10分以上しゃべっている。そのつもりならそれなりに用意もあったが、7分の持ち時間に皆20枚以上のスライドを用意している。私のは17枚でかなり絞ったつもりだったが、絞りすぎて議論のポイントなどが文字で示していなかったのが、残念だ。前回のRSNAは2年前でEducational Exhibitのみでパワーポイントの提示だけだったので、口演をやったのはこの学会では初めてだったが、上手な発表者もいれば、難しいことをやっているのはわかるが、意義が伝わってこないというものもある。自分のは果たしてどう映ったか。2人のChairpersonだけが1つずつ質問をしてくれたのは、意義が伝わらなかったからか、当たり前すぎてコメントのしようがなかったのか。意味がわからなかったか。
この学会は発表者は参加費を払わなくていいので、そこがうれしい。あまりそういう学会はない。RSNAの会員は参加費を払わなくていいのだが、Radiologyはオンラインで読めるし、米国の放射線科医ではないので専門医取得などのために学会に所属する必要もない。しかし、米国の放射線科医が集まる学会で、私たちがやっている職業性肺疾患の画像診断に関する発表をすれば議論ができるし、ここのScientific Paperに採択されるとRadiology掲載の確率も高まるため、一応毎年抄録を投稿している。アメリカ胸部学会ATSもときどき投稿するがこっちのほうはほぼ全部採択されるのに対し、RSNAは不採択率が結構高い。昨年は中皮腫の画像の話を投稿したが駄目だった。ATSは会員なのに参加費を取られてしまう。発表する学会の選択はなかなか頭が痛いことが多い。大学院生には4年間の在籍期間のうちに是非どちらかの学会で筆頭で発表をさせてやりたいと思っている。
もうひとつアメリカの学会で会員になっているのが、ACOEM職業環境医学会である。現在、次回のOrlandでの学会の参加呼びかけが行われている。フロリダか。行ってみたいが、今回はATSに行くつもりなので、無理そうだ。同じ月に二度アメリカに行って帰るのはさすがに、日本での仕事が掃けなくなるだろう。時期がATSに重なることもあり、まだ参加できていないが、こちらはATS, RSNAと違って、学会全体が私の専門分野と重なるので行けば面白いのだろうけれど、チャンスが巡ってこない。一回覗きに行ってみなくては。誰か大学院生を派遣するのがよいかもしれない。