ILOじん肺セミナー

今回はクアラルンプールで開催中。今日も2回講義をします。昨日は独立の瞬間に英国の旗が降ろされ、マレーシア国旗が掲揚された場所に行ってきました。
さて、今日はILO講習会と並行して行われた労働省DOSH労働衛生部局の医官たちに講習を行ったので、3回講義することになりました。日本のじん肺健診などの状況とデジタル技術を使った診断などについて話をしましたが、大変満足をしてくれたようです。ILO講習会のほうは二つのグループに分かれて試験を行いました。試験といっても、点数を付けるわけではないので、その点がAIR Pneumoとは異なります。
今回はマレーシアでは初めての開催ということで主催者側は大変期待していたようで、期待に十分にこたえることのできる内容になったようで、よかったと思います。面白いことにこのマレーシアの産業保健の重鎮のRampal教授が82年ごろに岡山大学の青山教授、太田助教授のところに短期留学をしていて、高知医大の大原教授にもそのころお世話になったようです。そして、マレーシアのじん肺スクリーニングに関する調査をするためにILO標準が手に入らないので日本の労働省の標準写真を持ってかえって初の調査を行ったということが判明しました。初日の講師紹介でILOのFedotovが私が岡山大学の出身だと紹介してくれたので、そういう話をしてくれました。青山教授とは出身教室は異なりはしますが、学生時代には大変お世話になりましたので、どこに縁があるかわからないものです。