日本到着

コンゴ民主共和国の大学訪問とICOH学会の参加を終えて、先ほど関空に到着。久しぶりに寿司を食った。日本人にはこれが一番のご馳走。いろいろな国から大学院生を受け入れていると、それぞれの文化が違って、好みも違うことがよく分かるが、まず知ってみることが重要なようだ。カッサバとぱりぱりの米、鳥と日本で言う干物の料理の連続には少々参ったが、健康上のことを考えればなれない食事と強行日程のために口角炎になった以外は大した問題もない。体重も少し落ちたようで、より健康になったのかもしれない。RDCではほぼ毎日三食食べていたのだが、実際学会中は殆ど一食か二食しかたべることが出来なかった。一食しか食べない人が多いアフリカを訪問したのだから、それが体験できてよかったのかも。
さて、行き来の飛行機上では映画をたくさん見ることが出来て、いろいろ世の中の流れを知ることが出来たが、その中でも面白かったのがSlumdog Millionaireというインド映画。席が隣になったインド人によるとオスカーを取ったのだそうだ。スラム街に生まれた少年が暗い現実の中を生き残り、クイズミリオネア(日本でやっているのと殆ど同じ乗り)で優勝する直前に逮捕されたところから、映画が始まっている。本屋に原作が並んでいたので、これも購入したが、「こちらも同じ始まり方で、スラム街では逮捕されるのは、電車の中ですりに出会うのと同じくらい普通のこと」という表現に出会い思わず笑ってしまう。そのほかに、LAPDなど警察の汚職がらみの話が何本か。ブラピの奥さんアンジェリーナ・ジョリーが主演した1920年代の子供の連続誘拐殺人事件のはなしは中々強烈だった。母一人子一人で働きながら子育てをしていた彼女がある日家に帰ってくると子供が家にいない。警察に捜索願を出して数ヵ月後に警察が捜してきた子供が別人。再捜索を依頼するが精神病院に強制入院させられ...とこれが事実に基づくというからすごい。監督はサンフランシスコ市長を務めたあの人。