Probiotics and food allergy

Lactobacillus casei Shirota does not decrease the food allergic response to peanut extract in Brown Norway rats. Toxicology 2008;249:140-145.
衛生環境の向上がアレルギー疾患の増加の原因と考えられている一方で、プロバイオティクスが注目されている。乳酸菌はTh1応答を促進しアレルギー症状を抑制すると考えられている。Lactobacillus casei Shirota (LcS)の免疫系への影響（経口卵白アルブミン感作モデルでのTh1増加とTh2抑制、マウス脾臓リンパ球のIFN-gamma産生促進⇒Th1応答促進、regulatory T cell経由のTh1, Th2応答抑制、生後6ヶ月までのatopic eczema発症予防）などの報告があり（反対の結果もあるが）注目されている。そこで、ラットを用いたピーナツに対する食物アレルギーについて検討。結果はLcS投与でTh2サイトカインが有意に上昇、PE特異的IgEの低下はなし、IgG1, IgG2抗体価は共に上昇（Th2へ傾き）、血中好塩基球増加（免疫系活性化）、マスト細胞の脱顆粒化はなし。結論として、ピーナツアレルギーの抑制効果はなし、免疫系は活性化。
スギ花粉症（鼻炎）への発症予防効果を認めた論文もある。
Tamura M et al. Effects of probiotics on allergic rhinitis induced by Japanese ceder pollen: randomized double-blind, placebo-controlled clinical trial. Int Arch Allergy Immunol 2007;143:75-82.