教室セミナー

今日は弘田講師によるFD報告と菅沼の中皮腫マーカー研究の発表でした。
FDが盛んに行われていて、一説によると医学教育は通常の教育学部のレベルよりも成人教育についての内容が深いらしいのですが、理想と現実のギャップもあります。教育スタッフがふんだんにいる米国の教育システムを定員削減の華々しい日本に取り入れようとすることがかなり無理があることですが、昔学生時代にハーバード大で講師を務めた経験をお持ちの二宮善文岡山大教授に「ハーバードでは基礎医学の講義をやらなくても臨床的なテーマを与えて学生が興味を持って自分で勉強して来るんだ。」という話を聞いて、それは面白そうな教育方法だなと思っていたものを現実には自分たちが提供しようとしているようなのですが、われわれが面白そうな臨床的なテーマを与えることができていないのか、学生が興味を持ってくれないのか、どちらなのでしょうか。USMLEの勉強会などを福井でやっていた経験からすると、興味さえ持てば学生は勉強すると思っているのですが、どうなんでしょうね。