メタミドフォスmethamidophos

抄読会までいかない話題提供は秋丸先生がおこない今話題の中国製冷凍餃子に混入していたメタミドフォスなどの有機リン農薬による食中毒が中国などで多く報告されていることや、遅発性の神経症があることが知られている。1999年にマルセーユの農夫の2例報告では初期に軽いコリン作用所見が見られ、直ぐに近位の神経症状(一例は眼神経炎、もう一例は大腿の過敏)が現れ消失後にOrganoPhosphorus Induced Delayed Neuropathy (OPIDN)の特徴を持つ新たな神経症状が出現し18ヶ月後に消失したとのこと。なお、このOPIDNの動物モデルは鳥類でしか作れないらしく、レプトフォスleptophosによるモデルを作成したのは当教室の木根渕英雄名誉教授だとのことです。