日本の社会戦略
日本の社会戦略 世界の主役であり続けるために (PHP新書)
- 作者: 稲盛和夫,堺屋太一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 新書
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稲盛氏は随所に西郷南洲遺訓からの引用があり、西郷を敬愛する私としては、稲盛氏自体に興味を持った。この人の書いた物はあまり読んでこなかったが、今度、手に取ってみよう。学者が科学的であるがゆえに、人生観、宗教観というものを除外して考えているということを書かれていたが、確かにそういう傾向があるかもしれない。医学などは確かに科学的な面もあるが、人間を相手にせざるを得ないので、アートなどといって人間性の必要性は時々言われるが(実際に、内科学の教科書の一つが「平静の心」というウイリアム・オスラーという超人医師、今で言うと日野原重明か、の書いたアートの本だった。)、果たして、身についているかどうか。時々、当直先で、臨終を告げるときに、人生経験の足りなさを感じる。