大学病院巡回点検=産業医巡視

私は産業医ではないのだが、今度安全衛生週間で話をして欲しいということで、それでは是非職場巡視に同行させて、とお願いした。職場巡視というのは、働いている皆さんを入院患者さんにたとえて、回診にいくようなものです。うちは産業医学の教授が産業医なので、教授回診ですね。

病院や大学の安全衛生というのは、中々進んでおらず、こういうことが始まったのも、法人化のために人事院規則から労働安全衛生法に移行したためだ。患者さんのための医療安全という観点は強いのだが、そこで医療安全を確保する職員に対しての安全衛生という視点は概して低い。日本全国どの医療機関でもその傾向はほぼ変わらない。

そういう状況なので、煙たがられているのかと思ったのだが、ある病棟で「このグループが来るとなんかいいですね。また、来てください!」というコメントがあり、職場のメンバーのために頑張ってるのを分かってくれている人がいるようだと希望を持ちました。日頃の安全衛生スタッフの努力が幾分報われたようです。