中年男性のメタボリック症候群と心肺機能の健康度

Relation of Low Cardiorespiratory Fitness to the Metabolic Syndrome in Middle-Aged Men. Am J Cardiol 2002;90:795-7.
メイヨークリニックの重役健康教室(Executive Health Program)に参加した360名についてトレッドミルを使った運動持続時間(最大酸素摂取量とよい相関)とメタボリック症候群との関連を検討した横断研究。メタボは1)HDL<40mg/dl、2)TG>=150mg/dl、3)FBS>110mg/dl、4)安静時SBP>=130mmHg or DBP>=85mmHg、5)ウエストヒップ比>0.95のうち3つ以上を満たすものとした。メタボと診断されたのは70名(19.4%)で先行研究より多いそうだ。ヨーロッパの研究では重役はそんなに太っていないらしい。また、メタボ群ほど心肺機能が悪かった。メタボのリスク要因は年齢(OR=1.06)、BMI(OR=1.16)、トレッドミル(OR=5.67)による心肺機能などで、防御因子はトレッドミル持続時間(OR=0.70)であった。
 当たり前すぎて、この抄読をしてくれたうちのスタッフの研究のほうが、まだ面白いとおもうのだが、メイヨークリニックの名前が光っているので、よいジャーナルに載るのだろうか?