タイから帰国

行きの飛行機の中で急病人が出た際に、お世話したおかげか、帰りの飛行機もビジネスにアップグレードされていた。夜間の便だったので助かった。その日も、7時ごろまで会議をして、飛行場まで送っていってもらい、へとへとだったが、広いシートで足を伸ばして眠れたのでよかった。情けはひとのためならずということか。

その行きの飛行機での出来事は、ちょっと不思議な感じで、急病人のアナウンスに手を挙げていってみると、偶然にも国際保健を仕事として選ぶきっかけになった先生と一緒だった。どこかで見た人だなと思っていたが、点滴が入って一息ついて、話をしていてわかった。僕は二度ほど挨拶をしたことがあるのだが、向こうは覚えておられないと思う。

今回のタイに行った仕事も国際保健に関わることだが、タイ、インド、ベトナム、中国、日本の人が完璧ではない英語で討論しているのは、何か滑稽にも感じるが、討論の中身をお互いが理解しあい、アイディアを出し合って作り上げていく作業は、英語の完璧なアメリカ人がやってきて、いかにも自分たちのやっている通りにやればよいというやり方とは違って、ダイナミックである。曲がりなりにも英語は国際語なのだと実感できる。

できれば、もうすこし英語の能力を磨いて西洋人とも丁々発止で渡り合えるようになりたいものだと思う。