Bill Bryson "Note from a Big Country"

チャンギ空港でデンパサール行きを待っているところだが、例によってクアラルンプール空港で本を買った。今回は日本を出発するときに読む本を持っていかなかったせいか、言葉が出にくかったので反省している。映画もいいのだが、これも赤壁の戦いがあまりに魅力的だったので中国語を英語字幕で見るという状況で、それに続いてMarine Boyという韓国映画を韓国語の英語字幕で見てしまったので、英語にあまり漬からずに現地に着いてしまった。
初日の自分の講義があまりにひどかったので、宿舎に帰ってから持っていたGuns, Germs and Steelを声を出して読み、ようやく少しは感を取り戻したが、全般的に舌が回らない旅だった。Jared Diamondもいいが文語的なので、会話からはちょっと離れている。
Bill Brysonの言語学もどきの本は砕けた調子の話だが結構難しいないようが含まれていて、途中でほったらかしてあるが、タイトルが魅力的、というより表紙がおかしかったので買ったところ、内容がおかしいことおかしいこと。落語を聞いているようだ。A4で3ページほどのエッセイが詰まっている本で、英国で20年を過ごした彼がアメリカに帰ってきて困っていることや、懐かしい過去との比較のはなしや、米国人がベッドやソファーで信じられない数のけがを負っている話などと次々と続く。
ジョークの本かと思うくらいだ。こういうウィットの利いた話をできれば場が盛り上がることは間違いない。