岡山大学公衆衛生学同門会

昨夜は、岡山で出身教室の同門会があり、今回は特別講演をさせていただいた。初代教授の緒方正名先生、わたしの大学院当時の指導教授である武田和久先生もいつも通りご出席だったが、今年は国際腫瘍マーカー学会の学会賞を受賞されたとの報告もあった。肝臓がんの腫瘍マーカーであるAFPのL3, P4という糖鎖の違いで早期に肝臓がんを鑑別できるというもので、L3については保険適用になっている。
 私の話はいつもの通りで、「職業性呼吸器病の研究動向」とタイトルはいつもより膨らませて、じん肺分類などなどの話をした。今月15日からタイで行なうAIR Pneumoの第一回セミナー+試験の話もしたところ、丁度、時事問題で話題になっている国のことで関心を持ってくれた模様。AMDAの菅波茂先生も同門であるなど国際保健と関係の深い教室なので、そういう点が響いたのかもしれない。今回、大学院を卒業し博士を授与された人の中にも、インドネシアに何度も通って糖尿病予防に対する行動科学的な介入を行なった人もいるらしく、国際保健がらみは健在のようだ。なお、この同門会には福井大で助手をしていた守安先生もいて、一年に一度会うのが愉しみになっている。彼のところの保健師さん(看護師さん?)が高知でやった産業看護職のNコースに参加していたようで、私の話を聞いてモーチベイションがアップしたのだと聞いた。嬉しいことだ。毎回そういう感想ならBest Teacherに選ばれるのだが...
 その後、荻野景規教授とそのお弟子さんたちと二次会に行って、現在の岡山大学公衆衛生の雰囲気を体験することが出来た。教室の雰囲気というものは、そこのボスとスタッフ、集まってきている人たちが作っていくのだろうが、人の集まってきているところにはやはり何かがあるのだろうと思う。高知も負けないように人の集まるところにしたいものだ。