停電

今日は松山で「じん肺エックス線読影」の産業医研修会を行なってきた。当初シャウカステン6台で一台につき8人程度までならということで引き受けたところ、恐らく続いてのの講師の方々の人気のためか90名の参加となって、2ヶ月ほど前から奔走してフィルムの確保など中々大変だったが、現地のスタッフも相当苦労をしてシャウカステンを集めてくれたらしい。世の中すでにフィルムレス化していて、シャウカステンなどもう手に入らなくなっているようだ。次回の講習会はモニターでやらなきゃいけないようだ。
 その講習の最中、1枚目のフィルムの説明を使用と一旦消したシャウカステンをつけてもらったところ、9台のうち6台が消灯、液晶プロジェクターのプレゼンも消えてしまった。その状況下でさすがは日本のお医者さんという感じで皆さん文句も言わずに話を聞いてくれ、約5分後に復旧。どうにか講習を続行することが出来た。時間も1時間半と聞いていたのに抄録集には1時間20分になっていたようで、聴講生だけではなく、次の講師にも迷惑をかけたようでちょっとばつが悪い。それにしても、会場スタッフとして頑張ってくれた松山大学の学生さん、リサーチコースの星野君ともう1名、それから大学院生のNgatuさんはよく頑張って準備や後片付けに奮闘してくれた。
 さて、停電の話は実は続きがあって、高速バスで高知に帰ってきて、路面電車に乗り換えた途端、「停電で動かなくなりました」とのことで、代行運転のバスに乗せられた。他の乗客は大いに迷惑がっていたが、今日の講習の停電の続きのようで、苦笑いが沸いてきた。代行運転のバスは迷惑をかけたからということか、料金を取らなかった。「今度電車に乗ったときにお願いします」という声掛けが微笑ましい。電車賃190円を得した気持ちだ。