薬剤に化学物質が混入(Panama)

Promedは主に感染症の集団発生をレポートしているが、今回は薬物に化学物質が混入して死亡例の集積があった例をレポートしてる。原因不明の死亡の集積を調査したところ、摂取されていた薬物中に化学物質が発見されたというものだ。
 ProMedによるとPanamaのSocial Security Agency(CSS)が製造したlisinoprilにdiethylene glycolが混入していたことを米国CDCが突き止めた。この抗ヒスタミン系去痰シロップを服用した21人が急性の腎障害(syndrome of unexpected acute renal insufficiency
(SIRA))で亡くなっている。34人がまだ同様の症状で治療中である。CSSの責任者はdiethylene glycolを購入した事実がないので製造工程のミスによるものではないと主張している。このため陰謀説もある。以下のCSS製造の薬は使用しないよう勧告が出ている。

  • Glycerine guaiacolate
  • Theophyllin and Vitamin B Complex
  • Expectorant without sugar
  • Paracetamol
  • Dextromethorphan
  • Diphenhydramine