福井大学での最後の日

本日付で福井大学医学部を退職しました。明日からは高知大学医学部に参ります。
USMLE勉強会は福井大に赴任した8年前に始めましたが、しばらく途絶えていました。最近、一期生の土田先生がたくさんの参考書を大学に寄贈してくださり、英語の藤原先生のご尽力で病理の法木先生にご指導いただけることになったそうです。正規の講義時間以外での先輩たちの謦咳に接する時間というのは、意外に役に立ちます。いっそ、正規の講義を減らして非正規の講義を増やしたほうが効果的ではと思ったりもします。福井大学の学生諸君の奮励努力を期待します。

さて、わたしも新天地で一層奮励努力することとしましょう。

先ほど、はりまや橋近くで夕飯を取ってきたところですが、フィンランドの人と同席してなかなか面白い話が聞けました。日本語を操っていろいろと注文をしているので、声をかけたのですが、大学で国際政治学を講じているそうです。曰く、国際政治学は建築とおなじだとのこと。基礎の上に構造を造っていくとのこと。それぞれの国で興味深い議論がされているので、多言語操れるほうがよいとのことでした。じん肺講習会をアジアでやる際にも似たことを感じます。英語で講義をするときよりも、現地のスタッフに現地語で講義してもらったときのほうがはるかに盛り上がっています。言葉の壁は思う以上に高いものです。高知に来て初めて話をしたのがフィンランド人というのが不思議な感じですが…。今が旬の鰹のたたきとうつぼの天麩羅も出てなかなか美味しかったです。

帰りに美味しいコーヒー店も見つけました。もう少しレトロな雰囲気のところがあるといいけれど…。