blogは知的生産のツール?
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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Google Newsが大手新聞のヘッドラインを自動的に表示し、記事にリンクを張ることで多くのソースからの信頼性の高い情報を収集し編集するのだという。この作業には人間の介在は殆ど無く、編集ソフトが検索ソフトが収集したデータを自動編集するのだそうだ。マネックスの松本社長が「私の仕事術」という本の中で、「発行されている殆どの新聞、雑誌に目を通すことで、世の中の流れがどうなっているのか、この情報の重要性がどうなのかということがわかる」ということを書いていたが、それと似た話だ。
研究上のことを全部Blogで書き込めるものかどうかはわからないが、前述の梅田氏の「バーチャル研究室」をBlogで作っていて、大学教授のように学生たちと議論を重ねて知的生活を営むことを達成しているという話に非常に惹かれた。やはり大学というところは自分の知恵を出し尽くして、新しい価値を創造する、新しい考えを提示する、新しい知識を示すのが使命だと思うが、現在の自分の勤務状況では知的生活を営んでいるとは言いがたい。折角、優秀なスタッフが近くにいるのに雑多な業務の中で本来の議論より、教室の運営会議などの本質的ではない議論により多くの時間が割かれている。ボローニアの大学がうらやましい。
このBlogは学生への講義の資料などの基本的な知識の整理や過去の発表論文といった情報の整理などから始め、時代の潮流や自由な発想からの提言をしながら自分の考えをまとめる場所にしてみたい。